「“好きの解像度”を上げると働き方が変わる」日本酒を仕事にした卯月りんさんに学ぶ、心地よい働き方
フリーランスとして活動をするなかで、「仕事は安定してきたけれど、やりたいことはできていない」 「好きなことができると思い独立したのに、日々の仕事に追われて疲れた…」と悩む方も多いのではないでしょうか。
今回、お話を聞いたのは取材・編集・広報スキルが学べる『Marbleスクール』の特別講師としてSNS講座を担当する卯月りんさん。りんさんは日本酒コミュニティ「酒小町」の代表として大好きな日本酒を主軸に企業の広報・PRやSNSのサポートをしながら、イベント登壇やおいしいお店の情報発信を行っています。
そんなりんさんに、どのようにして日本酒好きを仕事にしたのか、好きなこと・やりたいことを仕事にし続けるためのヒントについてお話を伺いました。
クライアントと長く続く関係の秘訣は“顔を合わせて話す”こと

――日本酒コミュニティ「酒小町」の運営や全国の酒蔵さんのPRやSNSサポートを行っているりんさん。主にどんなお仕事を担当していますか?
PRや広報の仕事は、企画から実際のコンテンツ制作や運用まで幅広いのですが、私は中でも企画と営業を担うことが多いです。
――現在、酒小町では何社くらいの酒蔵さんのサポートを行っているのでしょうか?
今は、1ヶ月に10社ほどサポートしています。酒小町を始めて6年目になりますが、これまでにご一緒したクライアントさんの数は30社ほどです。
社数としては多くないですが、長期でサポートをさせていただくクライアントさんがほとんどで、1番長いクライアントさんだともう5年ほどお取引させていただいてます。
―― 5年は長いですね…!クライアントと長期的にお仕事していくためにりんさんが心がけていることがあれば教えてください。
月に1回、定期ミーティングを行い、クライアントさんの顔を見て話す機会を作っていますね。
イベントなどの企画が佳境に入ると、1時間のミーティングが目の前の仕事であっという間に終わってしまいます。ですが、その企画が落ち着き、余白が出てきたら、その時間に既存の取り組み以外に次に何ができるかについてブレストするようにしています。
酒蔵さんがその時にやりたいことに応えられるように、ご一緒できる方法をいつも模索しています。
日本酒イベントが営業フィールド。酒蔵とのご縁の作り方

――元々は異業界で広報やPRのお仕事をされていましたが、コネクションがない酒蔵さんとどのようにして出会い、お仕事につなげているのでしょうか?
酒蔵さんとは日本酒のイベントで知り合います。飲みの場が営業のフィールドですね。
イベントには酒蔵さんが30〜80蔵出展しているので、端からまわって日本酒を飲んでいきます。
いち日本酒ファンとして出向くので、「どのようにお酒を作っていますか?」「どんな方をターゲットにしているのですか?」と、ごく普通の酒好きトークをしています。お話をする中で、「この酒蔵さんと一緒に仕事をしていきたい」と思ったら名刺交換をすることが多いです。
――りんさんは積極的にSNSでの発信をしていますが、発信内容から案件獲得につながることはありますか?
実は、SNS経由で酒蔵さんから依頼をいただくことは少ないんです。
ただ、SNSで日本酒について発信し続けているので、「日本酒だったらりんちゃんだね」と覚えてもらっているみたいで。
日本酒に関わる仕事や相談があったときに、「困っている酒蔵さんがいるんだけど話を聞いてみてもらえる?」と、お付き合いのある酒蔵の社長さんや友達から紹介いただくことはありますね。
経験を重ねて見えてきた“得意・不得意”

――日本酒イベントでの出会いや紹介をいただく中で、心地よく働けるクライアントさんとご一緒するために、りんさんはどのように工夫していますか?
イベントでは、全員と名刺交換をしようとは思っていません。
担当者さんの雰囲気やコミュニケーションの波長があったり、すでにSNSを活用されていて酒小町の強みを活かせそうだったりと「この酒蔵さんと一緒にやりたい」と思ったら名刺交換をすることが多いです。
80蔵回っても、名刺交換するのは10蔵いかないくらいですね。営業というより、「好きな酒蔵さんと知り合いになれてうれしい!」という気持ちで名刺交換をしています。
打ち合わせから仕事につながらなくても酒蔵さんに広報の重要さをわかってもらえるだけでうれしいですし、それが日本酒業界への小さな貢献になったらいいなと思っています。
――なるほど!一緒に仕事をしたいと思えるクライアントと出会うことが大事なんですね。りんさんは「酒小町」としてチームで仕事をしていますが、メンバーと心地よく働くために意識していることはなんですか?
メンバー一人ひとりの強みを生かしたチームを組むようにしています。
私は得意な企画と営業を担当して、コンテンツの制作はディレクション、フォトグラファー、ライターなどそれぞれ得意分野を持っている方に役割を渡してチームを作っています。
実は、私はディレクションがすごく苦手で…不得手な仕事を手放して、得意なメンバーにお願いすることで高いクオリティで仕事ができていると思います。
――ディレクションが苦手なんですね。りんさんは、始めから自分の好きや得意を理解していたのでしょうか?
独立したての頃はディレクションもライティングも全部自分でやろうとしてすり減っていました。
好きなことを仕事にしているはずなのに、なぜこんなに苦しいのかわからなくて…。
2〜3年がんばった後に、ようやく自分が苦手な業務を理解をして切り分けられるようになりました 。
今は、1週間に1回、酒小町のメンバーと必ずミーティングをして業務の棚卸しをしています。今やらなければいけないことの中で、自分がやりたいこととチームメンバーにお願いすることを整理するようにしています。
“好き”の言語化が心地よい働き方への近道
――実は私は、りんさんのように熱量高く“好き”と言えることがないのでコンプレックスを感じていて…。
必ずしも好きなコンテンツを仕事にしなくていいと思います。
好きな業務や環境で働くこと、働きやすい人と仕事をするだけでも幸せな生活が送れるのではないでしょうか。
――得意や好きがまだ見えていない人が、これから少しずつ“自分らしい働き方”を見つけるには、何から始めたらいいでしょうか?
自分の“好き”のジャンルや業務を言語化して解像度を高めることだと思います。
業務の中には、営業・企画・ディレクション・ライティングなど、いろいろありますよね。業務を細分化して、その中で「私はこの業務が好き」と理解すること、そして自分が好きな環境や働きやすい人の特徴を言語化することもおすすめです!
あとは相談できる人がいるといいですね。Marbleスクールにはいろいろな人が集まっていますし、相談の場も多いので、仕事について困ったことがあれば相談するといいんじゃないでしょうか。
――ありがとうございます!最後に経験やつながりのない業界や分野で新しいクライアントと出会い、仕事につなげたいと思っている読者にアドバイスをお願いします。
まずは自分の得意なことや好きなジャンルを細分化すること。そして現場に足を運んで人と会って話すことをおすすめします。
担当の方に会ってやりたいことを話したら意外とクライアントのニーズは違ったり、自分が当たり前だと思っていたことが評価されて仕事につながったりすることもあります。
自分のやりたいことや得意なスキルと、クライアントさんが困ってること、求めてることをどんどんマッチングさせていくことが大切だと思います。
いろんな人とたくさん仕事をするとどんな仕事を楽しいと感じるか、どんなクライアントさんと気が合うのかがわかるので、どんどん“好き”の解像度が高まってハッピーに働けるようになりますよ。
ぜひ皆さん、自分に合った心地良い働き方を見つけてもらえたらなと思います。

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りんさんにお話を聞いて、最初から大好きな日本酒の仕事に携わったのではなく、“好き”なジャンルや業務を細分化したことで今の仕事に行きついたということがすごく伝わりました。
曖昧になっているやりたいことや好きなことを明確にすることで心地よい働き方に近づけるかもしれません。
みなさんも“好き”を軸に心地よく働くために、自分の好きなことや得意なことを細分化して楽しく働く方法を探してみませんか?
SNS発信・PRのプロである、りんさんから直接SNS発信が学べる『Marbleスクール』が開講。
SNSを活用してクライアントや日本酒好きの仲間との関係を築いてきたりんさんから、仕事を獲得していくためのプロフィールの整え方や、発信のポイントなどが学べます。

