発注者視点で伝えたい、ライターがポートフォリオを作る際に押さえておきたい10個のポイント
ポートフォリオは自己紹介としての役割もありますが、やはり最大の目的は「仕事獲得」。
ポートフォリオは、それ次第で仕事を受注できるか、失注してしまうか、決まってしまうことさえある、大切な営業資料です。
この記事では、発注者視点で「選ばれる」ポートフォリオに必要なポイントをお伝えします。
多葉田 愛(Marbleスクール講師)
新卒でまちづくりの会社に入社し、広報と新規事業立ち上げを経験。オーストラリアでワーキングホリデーを経験後、2020年より旅を広める会社TABIPPOに入社し、海外政府観光局や地方自治体に対するセールス・マーケティングを担当。複業を本格化し、2022年にフリーランス広報ユニット「ふたり広報」を立ち上げ。2023年FLOW, inc.として法人化。現在16名のメンバーと毎月平均15〜20社の広報を担当。
ポートフォリオを作る際に押さえておきたい10のポイント
1. プロフィール・経歴がわかりやすく明記する
ポートフォリオの想定読者は、まだあなたに仕事を発注する前の「はじめましての人」。
その前提を持って、プロフィールや経歴を冒頭にしっかりと簡潔に書かれているポートフォリオは読みやすいです。

経歴はなるべく具体的にしっかりと書きましょう。ライターとは直接関係ないお仕事でも、そのバックグラウンドが仕事に活きる可能性があります!(飲食で働いていた場合、カフェの広報を任されるなど)
2. 実績とともに専門性を伝える
ポートフォリオは、発注の検討材料。
「この人にお願いして大丈夫かな…?」という状態から、「この人にお任せしたい!」と思ってもらえるような信頼感を与えることが大切です。
そのため、得意なジャンルやスキル、それを裏付ける実績を分かりやすく紹介しましょう!
💡ポイント
実績が少ないフリーランスになりたての時は、自主企画のインタビューなどを載せてもOK。知人やSNS経由で無償で記事を作成するなど、まずは実績を増やしていきましょう。
3. 対応できる範囲を書いておく
実際に仕事を依頼する際、取材の対応範囲(場所や稼働時間)、使用可能なツール、予算感など、具体的に把握したいことがたくさんあります。
オープンにして良い情報は、なるべくポートフォリオに含めておくと、発注者はありがたいです。
《ご確認いただけると幸いです》
・ライターチームを組んで、案件を担当させていただきます。
・お打ち合わせや取材はオフライン・オンライン柔軟に対応いたします。
・基本的に稼働は平日8:00〜18:00になります。日によってはお返事に半日ほどお時間いただく場合があります。
・案件の納期は取材から1週間程度、記事単価は取材・構成を含めて1本20,000円〜相談可能です。内容により、個別に相談できればと思います。
参考:『おのまりのお仕事実績』
スムーズに発注してもらえるように、対応範囲をこのようなイメージで伝えられると良いでしょう!
4. 視覚的にわかりやすい
履歴書のようにテキストのみが続くと、読みづらく、離脱に繋がります。
これまでの実績をリンクで掲載したり、必要に応じて根拠資料(PV数やランキングのデータなど)を示したり、視覚的にもわかりやすいポートフォリオを目指せると良いでしょう。
5. 最新の情報である(マメに更新されている)
気づいたらポートフォリオを最後に更新してから3年以上経っていた…というのは起こりがちなこと。
ただ発注者としては最新の活動や、これまでの仕事のハイライトをしっかり確認したいです。(さらには、情報発信のマメさや、営業の丁寧さも見られていますよ👀)
ということで、少なくとも年に1回、できれば半年に1回はポートフォリオをアップデートして最新の情報にしておきましょう。

夏野さんは毎年ポートフォリオをしっかり更新されています。カテゴリごとに実績がまとめられていてとてもわかりやすいですよね!
実績がある程度たまってきたら、すべての作品をポートフォリオに含める必要はありません。これからやっていきたいお仕事に繋がりそうな実績に絞り、仕事のチャンスを戦略的に獲得していきましょう!
6. 制作意図や結果まで示されている
ただ実績を列挙するだけでなく、制作意図や結果まで書かれていると、発注者は「ここまで考えてくれるんだ…!」と信頼感を抱きます。
また他の候補者との差別化にも繋がるでしょう。
こちらはメインのポートフィリオに繋げる記事として書かれていますが、「月間3億PV以上あると言われている文春オンラインで、上半期BEST1の記事に選んでいただいた。」というのはキラーワードですよね。
企画力・取材力の高さがヒシヒシと伝わってきます!
自分が担当した記事のPVや反響は、クライアントの負担にならない範囲で、適宜確認してみましょう。ほとんどの場合、「数字や結果にもコミットしてくれるんだ!」と好印象なはずです。また掲載許可が降りている場合は、その結果をポートフォリオに載せることで実績を裏付けることができます。
7. クライアントにそのまま送れる状態である
ポートフォリオは、発注者が直接見るケースもあれば、発注者から依頼を受けたディレクターがチェックするケースもあります。
発注者に「担当者のポートフォリオが見たい」と言われた際に、そのままディレクターが送れる内容に仕上がっているか、客観的にチェックしましょう!
仕事のしやすさは、発注に大きく影響します。誤字脱字の確認はもちろん、プロフィールや実績に不足はないか、カジュアル過ぎる文章になっていないかなど、丁寧に見直しましょう。
8. SNSにポートフォリオへの導線がある
作って終わりではないのが、ポートフォリオ。多くの人に見てもらえたら、その分だけ仕事のチャンスが広がります。
SNSのなるべく目立つところに、ポートフォリオのリンクを設置しましょう。
9. 仕事に対する想いや、やりたいことが書かれている
発注者の立場で、同じくらいのスキルや実績の人がふたりいたら、できるだけモチベーションが高い人に依頼したいと思うもの。
フォトグラファーであり、執筆のお仕事もされている三浦えりさんの自己紹介noteでは、フォトグラファーとして活動する理由や、これからやりたいお仕事などが明確に書かれています。
「◯◯ができる人にお願いしたい(=スキルを持っていれば誰でもOK)」という状態から「この人にお願いしたい」という状態になったら強いですよね。まさにこのnoteは、この人にお願いしたい!と心を動かされるような内容です。

ポートフォリオサイトもお手本のような仕上がりです。素敵なのでぜひ見てみてください🌼

10. パーソナリティが伝わる
発注者の好みもあるとは思いますが、わたしは「パーソナリティ(個性)」のスパイスが加わったポートフォリオが好きです。
ストレングスファインダーなどの診断結果を載せたり、趣味や最近ハマっていることを添えたり、そんな人柄が伝わるパートがあるとグッと親近感が湧きます。
他にも自主制作のインタビュー企画や、個人のSNS・note記事を紹介するのも良いでしょう。最後に“自分らしさ”をぜひ加えてみてください!
ポートフォリオづくりに参考になる記事







